2018年6月14日 (木)

JVOAD連携セミナー:東日本大震災での広域避難の分科会

 災害時の民間部門(NPO/NGOに加えて民間法人一般)の連携力を高めようと,U.S.のNVOADも意識して2015年に設立されたJVOAD(特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク),3回目となった全国フォーラム(2018/6/12-13)に600人近い参加があり,分科会3:東日本大震災における広域避難者支援,にパネリストとして,参加させていただきました.
 広域避難については,2017年度より,明治大学,専修大学,首都大学東京,東京都で勉強会を立ち上げて検討を進めていたところでしたが,分科会では下記の3点,ポイントとして感じました.

(1)「広域避難」を論じる際,その指していることが幅広いことに留意すること.おそらく,原発事故と自然災害の広域避難は,分けて考えた方がスッキリするが,東日本大震災では津波被災による広域避難と原発被爆からの広域避難が避難者数調査も含めて一体となっている.

(2)「自主避難」という用語を使い続けていくことの是非.森松明希さんからは「子どもを,家族を守るために,たくさんの葛藤を抱えながらも,現実に向き合い,自らの意思で行動した」という多くの福島からの広域避難世帯に対して「自力避難」という表現もご提案がありました.

(3)この2点目の論点に関連して,広域避難支援を考案していくにあたり,災害救助法にある被災者の「保護」と考えるのか,災害による喪失からの合理的な「ニーズ」としてとらえるか,それとも,「一人ひとりがそれぞれのやり方で,被災から回復していく権利があり,被災者が自分たちのペースで回復していくそれぞれの営みを尊重すべき」という「人権」として考えるのか(分科会パネラーであり「大災害と法」の津久井進先生から,事前Mtg含めて多くの示唆をいただきました),という論点

 引き続き,首都大学東京 都市防災・災害復興研究室としても検討を深く掘り下げていきたいと感じています.
 全体会含め,圧倒的な情報量で,また,気仙沼や東海地方のProjectでお会いした方との再会もあり,大変に濃密な1日を過ごさせていただきました,ありがとうございます.

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2018年5月15日 (火)

熊本地震2年集落再建実態調査

 2016年4月の地震から2年.
 西原村を中心に,集落と生活再建の実態を研究室として調査.
 大切畑では,区長さんら若手リーダーと懇談させていただく.数々の試練を乗り越えて,外からの刺激も受けながら,でも,自分たちの集落らしさ,集落で磨くべき資源を見つめ直し,集落再建を組み立てようとされている.
基盤整備を中心とした小規模住宅地区改良事業も,実施の見通しが,住民リーダーレベルでも立ちつつあるようだ.また,熊本県庁知事公室,西原村社会福祉協議会,御船町支え合いセンター,御船町YMCAのスタッフと,それぞれ,意見交換させていただく機会を得た.東日本よりも制度的に発展している面がありつつ,現場では「よりよい復興」に挑み,その中で課題に立ち向かわれている.
 改めて,研究室一同,いろいろと学ばせていただく場となりました.

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2017年12月 1日 (金)

首都大の研究者が挑む「3つのシティ」[鼎談]

 大学のリサーチ・アドミニストレーション部隊のコーディネートで燃料電池を中心としたエネルギー問題研究の宍戸哲也先生,渋谷のデザイン実践でもご活躍中の菊竹雪先生と鼎談させていただく(進行は首都大URA室の柴田徹さん).鼎談だからこそ,の話題も飛び出しました.
 よろしければ,ご覧ください.

 首都大の研究者が挑む3つのシティ:スマートシティ×ダイバーシティ×セーフシティ

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2017年10月 2日 (月)

サンフランシスコでの事前復興Project調査

 2017年度より,科研費の助成もいただき,日米の事前復興まちづくりの比較研究を本格的に進めています.2017年9月はサンフランシスコ市の取り組みについて現地を訪問し,関係するキーパーソンから話を聞く機会を得ました.
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2017年8月18日 (金)

高校生向けオープンコースウェア: 災害社会論

  2017/7/16の首都大学東京大学説明会で担当した高校生向け模擬講義:「災害に強い都市と社会をつくる」の部分映像が公開されました.よろしければ,ご笑覧ください.

http://ocw.tmu.ac.jp/ja/courses/20/lectures/80

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2017年7月13日 (木)

豊島区長崎四丁目まちづくり協議会設立総会

2017/7/12に開催された,豊島区長崎四丁目まちづくり協議会設立総会に出席し,
「生活文化」の視点からの防災まちづくり
-2016年長崎4・5・6・丁目地区震災復興まちづくり訓練で教えていただいたこと-」
として,話題提供をさせていただいた.
昨年度のリノベーションまちづくり関連の調査結果も交え,今後の協議会活動に少しでも参考となる材料が提供できたのでは,と手応えも感じました.

復興まちづくり訓練のその後のフォローアップという点でも,感慨深いものがありました.

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2017年6月12日 (月)

東京都:女性の視点からみる防災人材の育成検討会議

 2017年6月に東京都が設置した「女性の視点からみる防災人材育成検討会議」,平たく言えば「女性の視点からの」アンド「男女共同参画の視点からの」防災の取り組みについて,東京都としてもプロモーションしていくための戦略会議,ということになりましょう.
 調布市男女共同推進センターでのサポート(2014-2016)や,八王子上柚木地区での取り組み(2014〜),葛飾区での震災生活再建策の検討や女性の視点からの防災ワークショップ(2016)に関わらせていただく経緯もあり,上記会議に出席させていただくことになりました.
 初回は各委員からの「プレゼンテーション」が実施され,私は「しなやかな回復力のネットワークで災害に備える」というフレーズで,話をしました.ここ5年くらいの取り組みと,Disaster researcにおけるResiliency論の展開を踏まえての問題意識でした.
 次回以降「女性リーダーとは?」を中心に,討議が重ねられていく見込みです.

 議事録等,下記に公開されています.
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/tonarigumi/1003885/1004384/index.html

2017年5月10日 (水)

神戸の研究会の記録

 このBlogでも告知しました,2017/2/4に神戸大学のセミナーで話をさせていただいた内容,北後先生の研究室メンバーが,うまく記録にまとめてくださいました.
 下記に公開されていますので,よろしければ,ご覧ください.

神戸大学都市安全研究センター 第218回RCUSSオープンゼミナールの記録

2017年2月 5日 (日)

JIAセミナー:事前復興と建築家の役割のご案内

日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部住宅部会のセミナーとして,ディスカッションの機会をいただきました.
事前復興まちづくりにおける建築家の役割と可能性について,突っ込んだ議論ができるように思っています.
どうぞ,お越しください.

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2016年12月20日 (火)

神戸での研究会のご案内(2017年2月)

神戸大学が主催する都市安全研究センターのセミナーで,気仙沼での支援調査活動をもとに話しをさせていただく機会をいただきました.お近くの方は,ぜひ.

<第218回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>

■日時:2017年2月4日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室 開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員60名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
      http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市危機管理室、神戸市消防局、神戸大学地域連携推進室
■後援:兵庫県
■プログラム
① 仮設住宅からはじまった復興コミュニティデザイン −仙台・あすと長町での取り組みから熊本・益城町へ−
 新井信幸 東北工業大学工学部建築学科准教授

 東日本大震災の復興過程では、過去の教訓から、被災前の地域コミュニティの維持を重視する対応がみられてきたが、仮設住宅団地においては被災前の地域コミュニティが維持されていないところも多くみられた。このようなコミュニティ非継続型の仮設住宅団地では、むしろ新たにコミュニティを創出することが求められるが、「あすと長町仮設住宅」では、多様な外部からの支援を受けながら、居住者同士で高齢者等の暮らしをサポートする関係を育んでおり、さらに災害公営住宅への移行に向けてコミュニティを維持する取り組みを展開してきた。本報告では、このような取り組みを「復興コミュニティデザイン」と称し、成否のポイントなどについて振り返りつつ、新たな被災地での取り組みについて検討していきたい。

②防災集団移転事業を活用した小集団住宅自主移転再建 ―気仙沼での5年間の支援調査活動から―
 市古太郎 首都大学東京 都市システム科学域准教授

 災害からの住宅再建では「個別―集団」および「現地―移転」パターン(インド洋大津波からの住まい再建研究(たとえば牧ら)参照)が知られており「選択肢を増やす」という意味からも被災者のニーズにマッチしうるものと思われます。東日本大震災では加えて「自力」と「自主」という意味提起がなされてきました(近藤・柄谷「個別自主再建に関する研究」参照)。では「集団」かつ「移転」かつ「自主」は成り立ちうるのか?首都大学市古研究室で調査支援に取り組んできた気仙沼市階上地区のケースを元に考えます。特に防災集団移転事業が,住宅再建者の自主性・主体性を後押しする制度になっているか? 多様な視点からのディスカッションを楽しみにしてます。

(第218回のオープンゼミナールは、科研費挑戦的萌芽研究「南海トラフ大地震に備えた社会学的アプローチからの住宅復興-災害公営住宅に着目して」(研究代表者 山地久美子、研究分担者 北後明彦)の研究活動の一環として実施します。)

2016年9月10日 (土)

野田村のブルーツーリズム

岩手県野田村に滞在.
2011年の東日本大震災以来の関係ですが,漁業の現場の魅力を堪能させていただきました.
ブルーツーリズムの魅力がここに,です.

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2016年7月26日 (火)

杉の下近辺にもどる会第27回勉強会

完工住宅のお披露目会とクローバーの記念種蒔きと,懇親会と!

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2016年6月20日 (月)

八王子市元横山町で事前復興まちづくり訓練開始

 八王子駅から徒歩10分,浅川沿いの元横山町地区で,事前復興まちづくり訓練がスタート.
 八王子では2005年度から事前復興が開始されていますが,訓練としては6地区目.八王子の訓練で感じるのは,区部とは少し違う「熱気」.本日も第1回目の訓練でしたが,開始から非常に強い集中力で,予定していた時間があっという間,でした.

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2016年3月24日 (木)

口永良部島の火山噴火調査

2015年5月29日に本噴火した鹿児島県口永良部島の現地調査へ
戦後直後には2000人の居住人口が,噴火災害時は約150人.そして現時点で帰島を実現できているのは約90人.
それでも,小中学校を中心に,この島には「文化とやさしさ」がある.もちろん,災害への向き合い方にもつながってくる関係性の場として.
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2016年2月15日 (月)

杉の下近辺にもどる会第25回勉強会

 第25回目となった勉強会.
 外構工事の共同工事について意見交換.再建の現場で,復興はまだまだ終わっていない,ことを実感.

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2016年1月 6日 (水)

イリノイ州立大学との交流セミナー

2016年の仕事始めは,イリノイ州立大学都市地域計画学科のRobert Olshansky先生のゼミとの交流セミナーからスタート.
午前中に東池袋と雑司ヶ谷(日本女子大薬袋研とのコラボ),豊島区役所でのブリーフィング.午後に多摩ニュータウン(NPO多摩まちづくり専門家会議とのコラボ)を歩き,福祉亭で懇親会.

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2015年12月14日 (月)

杉の下近辺にもどる会第24回勉強会

2015年の年末に第24回目の勉強会を迎えました.
この間,宅地の引き渡しもおこなわれ,住宅再建について,ようやく再建者の方も目処が立つようになってきました.

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2015年11月27日 (金)

高齢者・子育ての不安に寄り添う復興を組み立てる:豊島区長崎123地区復興まちづくり訓練ファイナル

 11/21に長崎地区復興まちづくり訓練報告会が実施され,5月に神戸野田北部の河合さんにお越しいただいてのガイダンスから半年以上にわたって実施されてきた復興訓練も最終回を迎えました,豊島区では2009年度の上池袋から始まって4地区目ですが,一貫して市古研究室も関わりを持たせていただいています.豊島区の事前復興まちづくりについては,豊島区のホームページもご覧ください.
 報告会では,パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせていただきました.論点として提起共有したのは,第1に被害が集中し市街地復興事業による重厚型復興街区にとどまらず,一部損壊も含めて自治町会圏域と生活圏の単位で「計画」をつくることの意味について,第2に,いざという際に専門家の智慧をうまく(場合によって「したたかに」)取り入れながら復興を進めていくことの重要性です.これは長崎123地区における復興訓練の成果とも感じた点でした.
 報告会も含めて6回のワークショップを通して,長崎123地区の訓練成果は「地域の智慧を活かして高齢者と子育て世帯の不安に寄り添う再建を組み立てる」という方針が浮かび上がりました.報告会のパネルディスカッションの2つの深掘り議論も,この点に関連しての投げかけでした.すなわち「地区のスケールでの計画づくり」は高齢者・子育て世帯の不安に寄り添って,という意見が参加者から多く出されたことから,地域の関係性のネットワークの中で,復興に取り組むための手立てでもあります.また専門家の智慧を取り入れて,は,長崎地区の訓練において,地域在住の専門家が複数参加され,地域人としても関わるきっかけになったこと,が印象的だったため,でした.


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2015年9月29日 (火)

ネパールゴルカ地震復興初動調査

2015年4月25日に発生したNepal Golca地震の復興初動調査でKathmanduからTrishuli coraに沿って中国国境につながるルート沿いを進み,Nuwakototを経て,標高1460mのSyabru Bensiに.

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2015年9月14日 (月)

気仙沼長磯浜防集での共同発注支援

気仙沼長磯浜防災集団移転協議会のサポート.
外構工事の共同発注のお手伝いをしています.

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«豊島区長崎123地区復興まちづくり訓練

私の発表論文等

書かせていただきました

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