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2009年10月

2009年10月18日 (日)

複雑系としての復興過程論

 住宅やまちの再建にかかる「復興シナリオ」とその事前準備について復興訓練の実践を踏まえて,10/10に開催された自治体危機管理学会で報告した.そのポイントは,発災から応急対応を経て,復興ステージへの切り替わる変曲点を「第二のトリガー」として考察しようとするもの.
 「トリガー」という表現に再考の余地はあるが,社会心理学の先生から「複雑系における閾値モデルのような考え方が近いのでは」とサジェッションいただいた.
 その一週間後,長岡で開催された日本災害復興学会の年次大会の会場で,復興過程を「圧縮」と見るか「縮減」と見るか,という議論があり,興味深く聞いていた.言うまでもなく「縮減」は複雑系理論のキーワード.もう少し複雑系理論を押さえていきたいと思う.

2009年10月17日 (土)

柏崎訪問と中越地震5周年

 10/16に柏崎市の市民活動支援課,社会福祉協議会にてインタビュー調査,その後,比角コミュニティセンターを訪問.市民活動支援課では課長さんに地震以前からの柏崎市の市民活動支援の経緯について話をお聞きした.中越沖地震でのコミュニティセンターを核とした避難生活の背景,比角以外のコミュニティセンターでの市役所からみた状況など,全体像をつかむ上で有意義だった.午後に訪問した社会福祉協議会でも,ボランティアセンターの設置と運営をめぐって,非常に生々しい話をお聞きした.
 翌日は中越地震五周年のイベントに参加.主立ったみなさんが元気そうで,ご挨拶をして,栃尾の油揚げを家人のおみやげに買って長岡から新幹線に乗った.
 

2009年10月 9日 (金)

東京都 都市復興図上訓練2009

 先に本Blogでも,2009年度は品川にて,東京の市区職員対象の「都市復興図上訓練」が実施されていることに触れたが,その後,各グループ作業を積み重ね,全体講評会が開催された.必ずしもエッジの利いた案とは言えないかもしれないが,図面をベースに地域で空間像について議論する,最低限のハードルはクリアーできていたのでは,と感じた.次のステップを教科書的に言えば,即地的な言説表現や拠点地区の空間像,といったところか.
 提案されている項目が道路/公園といった基盤整備もしくは区画整理/再開発事業といった事業手法が中心となってしまっているのは「上物を整備するのは役所だけではない」と理屈付けできるとしても,なんとか方法を考えなければ.国交省「都市政策の基本的な課題と方向検討小委員会」2009/6/26報告の「政策転換の視点」にある「多様な主体の参加と実践」がここでも問われている.
 上記の問題意識も踏まえて,11/14-15の都市計画学会大会(長岡科学技術大学)で,都市復興図上訓練についての論文発表を行います.是非,お越しください.

2009年10月 5日 (月)

豊島区上池袋 第1回復興まちづくり訓練

 豊島区上池袋での震災復興まちづくり模擬訓練がスタート.
 自分にとって,6年目,8地区めの復興訓練となるが,ソーシャル・アーキテクチャという点でユニークな成果が得られるのでは,と感じた.地域組織と専門家集団が創発性をもち,「事業を担うサブコミュニティ」を生み出すプラットフォームを形成するといったイメージ.そのための事務局の責任も重い.
 ちょっと先走りすぎ,かつ,わかりにくい表現ですみません.第1回で僕は上池袋二丁目(池袋東一町会)を担当いたしました.訓練開始時,対象地区は密集地域であり,時限的市街地のような戦略を展開する空間的余裕がないのでは,と思っていたが,町会長さんをはじめ,町会幹部,区役所職員,弁護士,不動産鑑定士,社会保険労務士の方々とまちを点検する中で,小さな(450世帯くらい)単位で井戸やまちづくり会館,小公園などをフル活用して防災に取り組んでいること,発災後にどう活用していくかのイメージを話すことができ,自分の認識を更新することができた.
 次回11月はいよいよ「<訓練用>被害想定」が提示され,復興訓練もいっきに佳境にさしかかる.

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