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2009年11月

2009年11月22日 (日)

豊島区上池袋 第2回復興まちづくり訓練

 上池袋での復興訓練の2回目.
 訓練の前提となる被害想定を説明したのち,ディベート方式で進める「復興問題トレーニング」と仮住まい期を考える「仮設のまち方針ゲーム」を実施.
 ファシリテーターをお任せいただいたが,担当してみて,特に印象的だったことが2点ある.
 1点目に「1週間目に学校避難所の運営協議会で,校長先生から,学校開始のため教室を空けてほしい,と相談があったときに速やかに応じるか否か」というクエスチョンに対し,多数意見としては「首都直下で大地震が生じた場合,1週間ではそこまで対応できないだろう」という意見だったのに対し,相談に応じるという意見の理由として,「たとえ1週間目であっても,速やかな生活再建に向けて,次のステップをめざすべきだ」という発言.
 2点目に,仮設のまちの方針づくりを検討する中で,焼失地に対して,自己の土地に仮設住宅を建設し,復興をはじめることへの肯定感である.これは,バラック建築,土地権利関係の問題があるため解決すべき点は少なくないが,「時限的市街地」をもし復興まちづくり戦略として位置づけようとするならば,避けては通れない問題だ.

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2009年11月16日 (月)

都市復興に関するPlanning Ability

 長岡での都市計画学会にて,東京都の都市復興図上訓練をWashington DCのUrban InsituteがリードするPerformance Measurementを用いて評価してみた結果を発表.
 
 質疑では,担当職員の都市復興に関するPlanning Abilityとはどういうものなのか.仮に「空間ビジョン志向」と「プログラム設計志向」があるとして,図上訓練でターゲットとすべきは,プログラム設計に関する面では,といったコメントをいただいた.この点は,8月建築学会研究協議会での問題提起,10月自治体危機管理学会での報告とも関連する事項.現段階での私の見解を下記に掲載しておきたいと思います.
 東京都の図上訓練については,来年1/15に都庁にて都市復興シンポジウムが予定される予定.東京都の実施経緯や今年度実施対象となった品川区からの報告もなされる予定,です.


2009年11月12日 (木)

トルコ・マルマラ地震アダパザル10年の空間変容

 地域安全学会にて,トルコマルマラ地震で6つの都市の中で,二番目に大きな被害を受けたアダパザルの都市復興についてのモノグラフを発表した.あまり本ブログで紹介できていなかったが,トルコの震災復興/震災対策は主要な研究テーマの一つ.
  会場内外での質疑で感じたことだが,大きな被害を受けた都市の復興において,それがどのようなシナリオ,どのような事業であっても,20%くらいの空地が残存するのではないか.問題はその空地にどんな「記憶」が意味づけられるか,だと思う.
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2009年11月 3日 (火)

隠岐國海士町

 大学の先輩である連健夫さんのお誘いで,島根県隠岐の海士町を訪問.障害者の作業所「さくらの家」建設プロジェクトに関するワークショップに参加し,海士町の方々から「離島戦略」について話を伺った.
 まちづくりを考える上で興味深い実践がたくさんあった.

  • 島の財政危機から,合併せずに,住民と役場が同じ立ち位置で取り組みを進めていること.
  • Iターン事業で若い人たちが活躍の場を与えられていること.予算措置,進捗指導,などトータルな支援がなされていたこと.
  • 発想から連さんへの依頼,そして参加のデザイン,参加の建設まで,苦労をされつつも,それを乗り越えていった経緯が興味深かったです.「作業所」という施設は,その規模(建物自体および関係する方々の人数)から,「参加のデザイン」に向いているのかも,と思いました.すなわち,指導員,作業員,施設マネージャー,利用者といった関係者の意見を,しつらえ等へ反映することが設計条件的に可能だったのでは,と思った.個人宅設計よりも関係者が多く,図書館といった施設よりも関係者が限られている,という規模における「参加のデザイン」は設計論としても可能性がまだまだありそうです.
  • 参加のデザインが公共施設にて根付いていくために,契約手続き自体のデザインが大事と思った.また,参加のデザインによって進められたプロジェクトについて,契約手続きや関係書類をアーカイブし,必要に応じて参照できると,効率が悪くなることは避けられると思います.個々のプロジェクトにおいて,自治体担当者および関係する専門家が,試行錯誤の工夫をされた智見をもっと活かすべき,と感じた.

     休日のところ,ご案内くださり,また,懇親の場を設けてくださり,海士町のみなさんには本当にあつく感謝いたします.
     是非,学生を連れて,再訪させていただきたいと思ってます.
     
     

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