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2010年5月

2010年5月22日 (土)

7人の建築家のベクトルが意味するもの

 国立近代美術館で開催されている「建築はどこにあるの?」を展覧する機会を得た.
 7人の個性的な建築家が発信する7つのベクトルの「交差」と「異なり」.この7つのベクトル,7次元的な広がりの中から「建築のいま」を見る人がそれぞれ感じ取るのだろう.
 個人的には,エントランスにある「寛容な,いきいきとした空間を作り上げたい」という意図をもったバンブーオブジェ,「太陽の運行と室内空間から現れるもの」というコンセプトで光と空間の関係性を身体的に感じさせるインスタレーションに,大変刺激を受けた.
 全くのおまけですが,所蔵品展としてセットで入れる4階の「休憩室」からの「丸の内」の眺め,おすすめです.
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2010年5月18日 (火)

木造密集市街地という問題系

 高見澤邦郎先生の特別講義「東京の木造密集市街地」に参加させていただいた.
 産業革命期のイギリスの住環境の劣悪化,日本の大正期内務省による7つのモデル的住宅地区改良事業,神戸での賀川豊彦の活躍,そして戦後の戦災復興期の住宅問題としての対応の側面,1980年前後から本格化する「防災まちづくり」,1995年阪神・淡路大震災を契機とした計画論的展開,といったパースペクティブをお話しくださった.
 こういった長期スパンのパースペクティブは,たぶん,今のワタクシに最も不足している側面だろう.でも,こういった学術史を常に意識して現実に対峙できていないのは,「研究者としては野蛮だよ」と日大勤務時代の恩師からは叱られそうだ.

 ところで,会場でも質問させていただいたのだが,

  • 木造密集市街地という用語は,いつ,だれが,どこで,使い始めたのか?

  •  1980年前後ということ,いくつかの説は話題になったのだが,正確なところはわからない.後日,首都大の事前復興計画研究会メンバーのお茶会でも話題にしてみたが,「ズバリ」という解答は得られていない.
     もし何かおわかりの方がいらっしゃれば,是非,ご連絡ください.

     なぜ,そんなことにこだわるのか,と言えば「木造密集市街地」とは「事業用語」であり,この言葉で「くくってしまった」が故に,事業が「フタマワリ」くらいした現在,「木造密集市街地に取り組む熱意」が各セクター(特に区役所とプランナー)ともに減退してしまった,と思うからである.たとえば「路地まち」といった「生活する上での価値」を織り込んだ表現に変えていってはどうだろうか.

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