事前復興まちづくり

2017年10月 2日 (月)

サンフランシスコでの事前復興Project調査

 2017年度より,科研費の助成もいただき,日米の事前復興まちづくりの比較研究を本格的に進めています.2017年9月はサンフランシスコ市の取り組みについて現地を訪問し,関係するキーパーソンから話を聞く機会を得ました.
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2017年2月 5日 (日)

JIAセミナー:事前復興と建築家の役割のご案内

日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部住宅部会のセミナーとして,ディスカッションの機会をいただきました.
事前復興まちづくりにおける建築家の役割と可能性について,突っ込んだ議論ができるように思っています.
どうぞ,お越しください.

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2015年11月27日 (金)

高齢者・子育ての不安に寄り添う復興を組み立てる:豊島区長崎123地区復興まちづくり訓練ファイナル

 11/21に長崎地区復興まちづくり訓練報告会が実施され,5月に神戸野田北部の河合さんにお越しいただいてのガイダンスから半年以上にわたって実施されてきた復興訓練も最終回を迎えました,豊島区では2009年度の上池袋から始まって4地区目ですが,一貫して市古研究室も関わりを持たせていただいています.豊島区の事前復興まちづくりについては,豊島区のホームページもご覧ください.
 報告会では,パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせていただきました.論点として提起共有したのは,第1に被害が集中し市街地復興事業による重厚型復興街区にとどまらず,一部損壊も含めて自治町会圏域と生活圏の単位で「計画」をつくることの意味について,第2に,いざという際に専門家の智慧をうまく(場合によって「したたかに」)取り入れながら復興を進めていくことの重要性です.これは長崎123地区における復興訓練の成果とも感じた点でした.
 報告会も含めて6回のワークショップを通して,長崎123地区の訓練成果は「地域の智慧を活かして高齢者と子育て世帯の不安に寄り添う再建を組み立てる」という方針が浮かび上がりました.報告会のパネルディスカッションの2つの深掘り議論も,この点に関連しての投げかけでした.すなわち「地区のスケールでの計画づくり」は高齢者・子育て世帯の不安に寄り添って,という意見が参加者から多く出されたことから,地域の関係性のネットワークの中で,復興に取り組むための手立てでもあります.また専門家の智慧を取り入れて,は,長崎地区の訓練において,地域在住の専門家が複数参加され,地域人としても関わるきっかけになったこと,が印象的だったため,でした.


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2014年8月15日 (金)

シンポ案内8/28:回復力のあるコミュニティをつくる

 8/28に八王子市役所と表記のシンポジウムを企画しております.
 「回復力のあるコミュニティをつくる」,それぞれのパネラーが,それぞれの専門から「事前復興」について語る場になりそうです.パネラーのみなさまとは,事前復興のProjectをご一緒したことはないのですが,長野県北部地震の集落復興調査,石巻市の生活再建支援Project,東日本大震災津波避難行動調査,横浜市の職員研修プログラムといった場で,ご一緒させていただき,大変にご示唆を受けてきてみなさま,です.村松副市長も登壇されます.
 よろしければ,ご参加ください.

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2014年7月19日 (土)

葛飾区東金町での震災復興まちづくり訓練スタート

昨年度(2013年度)は豊島区の雑司が谷だったが,今年度はご縁があって,葛飾区の東金町地区で震災復興まちづくり訓練の企画運営に従事させていただくことになった.
本日は現地での打合せ.まちを歩き,東金町地区センターで区役所の方と打合せ.
やはり現場での打合せは,いろいろと具体のアイディアが沸いてくる!
建築家協会,首都大基礎ゼミ卒業生のボランティアといった新たなネットワークにも心強く思う.
本訓練は10月にスタートです.

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2014年3月 3日 (月)

日本都市計画学会「巨大震災に備えるシンポジウム」

日本都市計画学会主催の「首都直下地震の新しい被害想定から首都地震対策を考える」シンポジウムにおいて,
「復興まちづくりの主体論—東京で継続してきた事前復興の取り組みから—」
と題して話題提供をさせていただき(レジュメはこちらです),
引き続きパネラーとして主に,
「コミュニティ防災の指標化」および
「事前復興まちづくりの制度化」
に関する論点に対して次のように発言させていただきました.


  1. 「被害想定のもつ数値の意味と被害軽減対策の組み込み方」に関連して,コミュニティベースの取り組みを事例として,事象としてプレゼンしたが,定量化が無理と考えている訳ではなく,積極的に地域や企業といった集団がもつ防災力の指標化を図っていきたいと考えている.たとえば,帰宅支障問題において,家庭間のルール有無と子どもをご近所で地域で見守るルールの有無により,無理な帰宅意図はかなり低減できると思われ,これは定量化がそれほど難しくない.

  2. コミュニティ防災を指標化していくにあたっては,地域危険度のようなフィジカルな指標とは異なり,行政だけで突き進めるのは難しい面も出てくるのではないか.なぜならば,コミュニティ防災力,言い換えれば地域防災力の高位,低位が明らかとなった際,低位集団への配慮でかなりの資源が費やされてしまう懸念が想定される.

  3. 加えて,コミュニティ防災力は,いざという時の対応で最終的には評価されるべきであるが,発生頻度が低い場合に,小さなハザードに対する地域としての対応を組み込めるとフィードバックにもなり,よいのではないか.たとえば,2014年2月の大雪に対して,自治会や集合住宅管理組合がどんな行動をとったか,など.

  4. 指標化はさらに,特定の指標化によって表現され得ない事象の視点から,つねに検証していく必要があると思われる.たとえば,地域防災訓練の評価にあたり,参加者数だけでなく,未就学児のいる母親の視点からどうか.練馬区バンブーシェルターProjectでは当日に多くの未就学児と母親の参加があったが,これは「避難拠点」として学校避難所の取り組みが進展しつつも,母親層において,漠然とした不安を感じていたことに気づかされた.

  5. 不燃化特区10年のように,人的予算的資源を集中的に投入しインテンシィブに進めていく事業と事前復興まちづくりのようなソフトに軸足を置いたアプローチとの関係であるが,事前復興まちづくりでは,「訓練だから」として,これまでの市街地整備の中で,タブーとなっていた事象に切り込める身軽さがある.たとえば,市街化に伴う区画整理事業を何度か検討したが,合意に至らなかった経緯をもつ地区で,仮に大きな被害が生じた際,保有土地資産価値の向上という面よりも,災害をくりかえさない地域をつくるための方法,として区画整理を復興訓練方針の中で位置づけた事例がある.

  6. 事前復興まちづくりの取り組みをいかに,制度に乗せていくか,という論点については,事前の防災まちづくり事業と事後の復興まちづくり事業を連続させて,事前にやっていた地区でこそ,事後の復興でもボーナスが得られるような連続した制度づくりが望まれる.

2014年2月11日 (火)

TokyoFM LOVE&HOPE

TokyoFMの平日の朝6:30からの番組にて「事前復興まちづくり」をテーマにオンエアーいただくことになりました.
2/10(月)から2/13(木)まで4回の予定です.
よろしければ,ご笑聴ください.

TokyoFM LOVE&HOPE
http://www.tfm.co.jp/lh/index.php

番組自体は,3.11直後から開始され,東日本大震災の復興を温かい視線で,かつ,クリティカルにとらえた番組で,ラジオ制作現場に大変刺激をうけました.

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2013年11月16日 (土)

中高層集合住宅における災害時自宅生活継続に関する研究

 2011年度に多摩ニュータウン別所地区で実施支援した「災害時の自宅生活継続に備えるワークショップ」を地域安全学会にて報告.
 発表した論文は下記です.
 中高層分譲集合住宅での「自宅生活継続に備える」ワークショップ手法の開発 ,地域安全学会論文集No.21, pp.71-79
 会場での質疑は次のとおり.

Q:ワークショップにおいて発災時に住戸内に「住み続けられるかどうか」の判断はどうやってすることになっているか?
A:ワークショップで前提する被害想定をどうするか,という問題になると思います.今回のワークショップでは1991,2年の完工建物であり,維持管理状況もよいことから「住み続けることはできる」という設定で進めました.直後の継続可否の判断方法は大事な点と思います.

Q:発災後100時間といった直後期だけでなく,生活支障期の取り組みを可視化した点は意義がある.どう実現性を担保するのか,事前の取り組みとしてどんな意見があったか?
A:在宅避難生活支援Projectについて,本ワークショップでの最も大事な点であること,その通りです.居住者同士の「共助」の可能性が共有された,という意義はありますが,実現性を高めていくための方法論には到達できておらず,今後の研究課題といたしたいと思います.ただしワークショップでは,ネットとPCに強い理事メンバーから,外部支援情報を編集し共有する,居住者の取り組みやニーズ,提案を共有する,といった情報共有に関するProject提案といった,地に足のついた提案がなされたことは印象的でした.

 このワークショップについては,以前にこのブログでも紹介してきました.

 八王子市別所地区の地域協働復興訓練第3回(2011/11/20)
 http://disaster-research.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-6bc5.html

 加えて,2013年11月9日には,同じく八王子市内の多摩ニュータウン宮上地区で,中高層集合住宅における震災時対応を考える勉強会の運営支援をおこないました.宮上地区の支援は引き続き研究室として継続中です.

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2013年9月29日 (日)

雑司ヶ谷霊園南地区復興まちづくり訓練 第3回

 前回から3ヶ月くらいの期間をおいたが,雑司ヶ谷霊園南地区の震災復興まちづくり訓練の第3回.
 テーマは,「復興まちづくり方針」の検討.
 震災により大きな被害が生じた際,約1ヶ月後における区役所からの「復興の提案」を地域でうけとめ,まちを全体として動かしていくためのシミュレーション.
 すなわち第三回復興訓練での要点は2点あり,1点目に「区役所はどんな復興まちづくり提案をしてくるのか,地域としてどうそれを受け止めるか」という点,2点目に「雑司ヶ谷霊園南地区らしい,復興のプロセスの頭出し」という点である.
 雑司ヶ谷地区は,地域の歴史文化資源を活かしたまちづくりが着実に積み重ねられてきた地区.また今回の復興まちづくり訓練でも,そのキーパーソンがメンバーとなっている.すなわち,復興まちづくりを事前から地域として検討してもらう「素地」が十分に備わっている地域.
 より深掘りすべく,今年度後期の大学院授業でも平行して取り上げていく予定.


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2013年7月 1日 (月)

雑司ヶ谷霊園南地区復興まちづくり訓練 第2回

 雑司ヶ谷霊園南地区での復興まちづくり訓練第2回.首都大チームで,第1回での復興資源点検マップをもとに,被害想定をプレゼン.その後,雑司ヶ谷らしい生活再建プロセスの核となる「時限的市街地」と「復興まちづくりのキーワード」をグループワーク.
 中林研卒業生の女史もチームに加わってくれたこともあり,僕は,遊撃手として,口を出すポジションをさせていただく.
 印象深く感じた点は次の2点.

  • 家族構成に基づく生活と住まい再建については,仕事の再開がどうなるか,が決定的な要因.地域協働復興では,ほとんどカバーしていなかった側面であることに気づく.企業のBCPと地域コミュニティを根拠地とした生活再建,ここをつなぐ手立ては何かないのか?.

  • 従前の雑司ヶ谷らしさを復興まちづくり方針の中で踏襲することも大事だが,それはシミュラークルをつくることを意味しない.そのモチーフは継承しつつ,「別な形での雑司ヶ谷らしさの形成は可能」という参加者の意見に共感.確かに,喪失感を抱えた住まいとまちの再建において,喪失した全体を取り戻したい,ということは大事な視点.その一方で,いかに「再生」の視点で遷移のデザインを入れていくか,ちょうど東日本津波被災地の支援プロジェクトでも痛感していた課題.

 今回の写真は,打ち上げで対面した,池袋らしい「激辛痲腐豆腐」.疲れも吹き飛ぶ一品,でした.

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